【拡散希望】高度プロフェッショナル制度の要約
高度プロフェッショナル制度(高プロ制)について,超要約した説明をします。是非拡散してください。
目次
1.24時間休憩無しで働かせることが可能になります
高プロ制が適用されると,労働時間に関する規制が全て外れます。したがって,24時間働かせることも可能になります。休憩も与える必要がありません。
2.裁量はありません
高プロ制の対象者には,出退勤に関する裁量は一切ありません。例えば,会社が「午前9時~翌日午前3時まで勤務しろ」と言えばそれに従わなければなりません。
3.年間104日の休日を与えて,健康診断だけやれば健康確保したことになります
使用者に課せられる健康確保措置は,年間104日の休日を与えることに加え,①インターバル措置②1月又は3月の在社時間等の上限措置③2週間連続の休日確保措置④臨時の健康診断のいずれかの措置を実施することです。④の健康診断が一番楽なので,みんなこれを選ぶでしょう。ちなみに年間104日の休日というのは,週休2日のペースだとこれを満たします。盆も正月も無く,週休2日のペースで休日を与えて,定期的に健康診断をしていれば健康を確保したことになります。休日以外の労働時間を全部24時間にしても合法です。
4.成果給にはなりません
高プロに成果給を義務付けるルールはありません。「時間ではなく成果で評価する制度」というのは完全な嘘です。単に残業代をカットするための制度です。
5.同意は歯止めになりません
高プロ制の適用には労働者の同意が必要であり,一度適用されても労働者から申し出があれば適用を外すことができます。しかし,よく考えてください。高プロ制は,労働者にとって一切メリットがありません。したがって,本当に労働者が使用者と対等に交渉できるなら,そもそも同意するはずが無いのです。それでも同意を要件にしているのは「どうせ労働者は断れない」という考えが背景にあると言っていいでしょう。みなさんは会社から「高プロ制に同意しろ」と言われたら断れますか?
6.対象者は絶対に拡大していきます
高プロ制の対象者は「平均年収の3倍を相当程度上回る人」です(最初は1075万円以上になると言われています)。倍数で決められていることがポイントです,3倍⇒2倍⇒1倍と法改正を重ね,対象者を拡大していくことが可能になります。改正によって対象拡大していくことが容易な条文になっているのです。
絶対にこの法案を通してはいけません。ツイッターやフェイスブック等を通じて大拡散してください。
【ブラックジャックによろしく 佐藤秀峰】