積水ハウス事件

第1 事件の概要

1.当事者

 当方:20代の男性2名,雇用形態は正社員(無期雇用)
 相手方:戸建て住宅の販売を行っている積水ハウス株式会社。

2.勤務態様

  注文住宅,分譲地の営業。昼間は基本的に外回り営業。

3.紛争の内容(法的な論点等)

 残業代の支払いを求めて労働審判を申し立てた。
主な争点は事業場外労働のみなし労働時間制適用の有無。事業場外みなし労働のみなし労働時間制というのは,従業員が事業場外において業務に従事する場合であって,その労働時間が算定し難いときに,一定時間労働したとみなす制度。
 これにより,実労働時間が何時間か関係無く,一定時間勤務したものとみなされる。本件の場合のみなし労働時間は8時間55分。

 労働審判においては,概要,下記の根拠を示して「労働時間を算定し難いとき」に該当しないと主張。
①携帯電話とiPadをもたされて頻繁に上司と連絡していたこと
②スケジュール表によって,予定と実績を管理されていたこと
③社内システムによって出退勤を管理されていたこと

第2 結果

 和解成立。

第3 担当弁護士コメント

 和解の経緯と内容について明らかにすることはできませんが,本人達は結果に満足しているとのことです。したがって,事業場外みなし制の適用に一石を投じる意義のある労働審判だったと思います。